前に試したソラーニのブルーがあまりにも素晴らしかったのでシリーズでホワイトバンドブラックを試してみました
喫った事も情報もなかったので名前だけで選びました
ホワイトアンドブラック、かっこよさそうじゃありませんか
選んだ理由はそれだけです
ブラックとあるだけあって、缶を開けると内側の紙にたばこのシミが大胆に拡がっています
内蓋にもベッタリと貼り付き糖度の高さを予感させます
匂いはそれほど特徴もなく、敢えて嗅がなければほとんど分かりません
葉は粗くほぐしたフレーク状で過写真で見た通りの細く長い状態で
ほとんど固まり状のところがなかったのである意味とても手間のかかったほぐし方に見えます
その色合いから名前の由来が想像できます
というわけで、早速喫ってみます
前回のブルー同様抑えた味付けで最初は少し物足りなく感じますが
喫うほどにその絶妙のバランスの良さがわかってきます
一回目では分からなかった味わいが回を重ねるごとに分かって来るブレンドはソラーにならではでしょう
ベタ甘好みの私には少し物足りない甘さに、酸味が程よくそれに複雑なコクのようなものと相まって
続けて喫っていても飽きが来ません
暫く喫った後でコクの正体が知りたくて缶の説明書きをよく見ると(最初に見ておくべきですよね)
ラタキアがブレンドされていることがわかりました
これまでラタキアブレンドというと燻製臭が前面に出てくる自己主張の強いものしか印象になかったので
このブレンドには少し驚きました
缶の説明を読むまでラタキアの存在は全く分からず
そのことを知った後で味わえばなるほどとわかる程度の微妙なブレンドでした
ブルーの時にも感じたのですがその味付けはまさに繊細!
抑えた甘さをラタキアが挽きたて味に深みを与えています(気づかなかったくせに)
今回のホワイトアンドブラックにもそのブレンドの繊細さは十分に発揮されています
前々回のアッシュトン同様、ヨーロッパのブレンダーの奥の深いブレンド技術には脱帽です
これまで、日本人の味覚にはマクレーランドが一番あっていると思っていたのですが
それは単にヨーロッパの老舗ブランドを試したことがなかっただけということだったのでしょう
少し反省です
喫い始めの頃は、どうしてもラットレーやガーウイズなどの硬派なブランドを通ぶって試してみたりしたものですが
その個性の強さに負けてしまい良いも悪いも分からなかったというのがホントのところだったと思います
今になって思うともっと早くこのブランドを試しておけばよかった思うことしきりです
それとも、この味がわかるにはそれらのブランドを試してみる必要があったのでしょうか?
ヨーロッパの老舗ブランド、名前だけの値打ちはあると断言してしまいましょう