バルクものということで珍しのを選んでみました
ロープ自体は以前に一度、サミュエルガーウイズのブラックXXを試したことがあったのですが
その時は惨敗でした

ただ、明確にロープたばこを選んだわけではなく
バルク物なので名前だけで判断して、届いたのがこれだったというのが真相です

ちょっと途方に暮れて、最後まで手を付けあぐねていたのですが
たばこが他に無くなってしまったのでしぶしぶチャレンジ

取り敢えず出してみます

以前に試したブラックXXがカリカリの状態だったのに比べると
こちらはしっとりと柔らか
匂いを嗅がなければ何かのお菓子かと勘違いしてしまいそうです
あっ、匂いはほとんどありません
鼻を近づけるといかにもな感じの熟成されたたばこ葉の匂いが微かにする程度です

さてどうして喫いましょうか？
定石ならナイフで削ってカットするのでしょうが
面倒くさいのと後学のため（？）思い切りズボラをかましてみました

ぴったし入ります

そこでギュウギュウに押し込んで切ったらどうかと考えました

これなら葉巻のように喫えるかもしれないと思い
マウスピースから吸って見ましたが、残念ながら全く空気が通りませんでした

残念です

で諦めて1ボウル分だけカットしてほぐしてみることに

カットにはある人からもらった爪切りを使用しました
もちろんきれいに爪切りを洗ってからですよ

で、取り敢えずほぐします

ちょっと不安は残りますがそのまま詰めてしまいます

準備は万端？

早速喫ってみます

火付は悪く再着火の嵐です
それでもトップが灰になった頃にはどうにか火種が出来たようで
どうにか普通？に喫えるようになります

お味の方は蜂蜜のような濃い甘さが味わえ
時折鼻の奥に香水のようなエレガントな香りが漂ってきます
ラムツイストとある程なので、ケーシングにラムを使っているのでしょうか？
それとも使っている葉の特徴でしょうか？
詳細は全く分かりません

さすがにこれだけいいかげんに詰めたのでは本来の味は味わえないようで
火種も片燃えしてしまい終始焦げ臭い感じがつきまといます

喫いおわっても炭化した燃え残りがボウルの隅に残っています

で、早々に諦めて、今度は大きめのラフカットに刻んでみました

今度は大丈夫？
後から分かったのですが、これでもまだ燃え残ってしまうので
ベストはさらに細かく刻んだものをよく揉みほぐしてふんわりと詰めた時が一番喫味が良かったです

ロープゆえの特徴だと思うのですが
水分量は多めで、ほぐしていると缶物の中でも水分大目の銘柄に近い湿り気でした

そんなふうに色々と試して分かったのは
火付はあまり良くない、これは水分量によるものだと思います
トップが灰になって火種が出来ると後は手間がかからない
火種は終始小さくて、それでも濃厚な蜂蜜のようなコクの有る甘さが最後まで味わえる
時折鼻の奥に得も言われぬ高貴な香りが漂ってくることがある
の四点でした

フレーク物にありがちな量に関する割高感も
よくほぐすと結構カサが増えるのでそれほどでもないか、と言った感じです

レディーラブドなブレンドものと違い、後から色々な加工ができるものではないので
よほどに上質のたばこ葉を使用しているのでしょう
一種類の葉だけではないと思うのですが
悲しいかな、どんな葉が使われているかさえ推測が出来ませんでした

手間がかかる反面、お好みでどんな刻みにも出来るという点と
その形状からその都度カットするのであれば保存にはあまり気を使う必要がない点は美点でしょう

そして何より、想像以上に上質でエレガントな味と香りを楽しめたことに驚いています

試す機会があった時には、決して横着な詰め方だけはしないで下さい
少しづつ、慈しむようにして楽しむに足る貴重な銘柄です