圧倒的な量感の大木です
年齢が年齢だけに、傷んでいるところもあるようで、幹の部分を一部補修してありました
カメラのアングルは一番いい所
回りこんでみると
となって
ん?
二本では?
と思ってしまうのですが、根の部分で一体となっているので一本と認められているそうです
植物の世界ではよくあることで、この杉は杉同士ですが、違う種類の木が一本になっていることも珍しくありません
園芸では、よく人為的に違う種類の植物お接ぎ木することもあり
どこからどこまでが杉、とか松とかはっきりと言い切ることは出来ないのかもしれません
最近では、ほとんどの植物が単体では成長できず
植物ごとに、特定の菌類と共生することで養分を補給して初めて成長できることが確認されているそうです
その状況は動物でも同様で、程度の差こそあれ菌や菌類との共生は日常的に見られ
有名なところでは、腸内細菌の乳酸菌が有名です
ゴキブリやシロアリはその腸内にセルロースを分解できるバクテリアを住み着かせることで
他の昆虫や、動物が食物にすることの出来ない木質を食べて消化することが出来るので
他の生物に比べて生存のためのアドバンテージを保つことが出来るのだそうです
そう考えると、人間だって同じです
今や人間は、菌類はおろか様々な機械の助けを借りなければ生きていけない機械共存生物といえるのではないでしょうか?
共生と寄生の境界は曖昧で、何が共生で何が寄生なのかは一概に決め付けることは出来ないのではないでしょうか?
これまで、寄生と思われていた関係が後から共生であると分かったりすることもあり
こればっかりは、本人に訊いてみないとわからないというのが本当のところのようです
話がそれてしまいましたが
この杉、確かにルールに従えば日本一ということになるのでしょうが
イマイチ納得行かないのも事実です
他に、記録的には日本一でなくても、見た目はもっと大きな杉があるのではないかと思ってしまいます
まあ、この杉が日本一だと言いはっているわけではなく、まわりの人間がそう言っているだけですし
二本だと考えても、十分大きな杉であることは事実なので良いのですが
今ひとつ、しっくり来ないのはこれまた、見ている人間の問題というものでしょう
美空ひばりもこの杉にあやかろうと見に来たということなので、ご利益はきっとあるでしょう
そして、杉の大杉を後にしました