大浜のゴミ処理場を見学してきました

大浜にあるゴミ処理場をアポなしで見学させてもらいました

大浜という場所には少しトラウマがあります
損の昔まだヨシムラが小学生だった頃(1,2年生の間だけですが)
家から(海付き庭付き一戸建てです)小学校までほんの3分35秒だったのですが
いつも遅刻をしていく生徒でした
それで先生にいつも言われていたセリフが

大浜の〇〇くんは学校まで一時間半かかるけど遅刻をしたことがないのに
なぜあなたは毎日遅刻をするの?

というものでした

遅刻をするのはひとえに時間にルーズだったからなのですが
歩いて3分35秒ならルーズにもなろうというもの
その時の先生のセリフはいまだに耳の奥にこびりついて
遅刻をする悪い生徒だった事を思い出させます

というわけで大浜という地名がトラウマになってしまったのです

という話はどうでもいいのですが
通りかかった大浜にゴミの焼却場があると知り
ついでに訪問してみました

最寄りの小学校から小学生が歩いて一時間半掛かっただけのことはあり
なぜこんなところに?
と、クエスチョンマークが頭の中にいっぱい浮かんできますが
行政のやることには市井の者にはわからない論理があるのでしょう
実際にそこにあるのだから仕方がない

近く(再来年には)閉鎖されるとの噂もあり
行ったついでにダメ元で中を見学させてもらえないかと受付で頼んでみました

しばし待たされたその後で
住所と名前を書かされて、見学の許可を頂きました
よほど怪しい人物に見えたのでしょう
気持ちはわかります

早速職員が一人ついて建物の中を案内してくれます
一緒にいたオジサンが職員との会話を担当して
私は写真を撮ることに専念しました
おそらく職員以外誰も見たことのないであろう
大浜ゴミ焼却場の内部に深く潜入することができました

案内されたのは二階の管制室(?)大浜ゴミ処理場の心臓部です
ガラス張りの何やらモニターだらけの室内に
制服を着たいかめしい顔の職員達が黙々と計器を操作しています

モニターには焼却炉内の様子が映し出され
それを見ながら計器を操作する職員が座っています
聞けば炉内の温度は1200度以上にもなり温度が上がり過ぎると炉が壊れてしまうのだそうです
1200度の温度の由来は、ダイオキシン等の有害物質を完全に分解できる温度がその温度だそうで
それ以下の温度で運転すると、有害物質が排出されてしまうそうです

そしてこちらは集められたゴミを炉に投入する場所に設置されたグラブバケットのクレーンの操作盤です
ゲームコーナーにあるお菓子を取るクレーンゲームと同じ動きを何百倍のスケールでやっています

操作する人も身を乗り出して真剣です

ひと通りの説明を聞き終えた後
近くこの施設を閉鎖すると聞いたのですが、と噂の真相を確認してみると
ハイそうです、と即答でした

閉鎖した後はどうなるのですか?と聞くと
炉にコンクリートを流し込み使えなくしてしまうとのことでした

もったいないですね、と聞くと
高温での燃焼を要求される焼却炉は維持するだけでも何千万もの費用がかかるようで
壊して使えなくしたほうが安く上がるのだそうです

最近関わった溶融炉の件もあり
FRPなどの処分について尋ねると
ここでは生活ゴミしか処理しておらず
FRPなどの産業廃棄物は一切処理していないとのことでした

理由はFRPなどの焼却は炉内が高温になってしまい
炉の内壁の痛みが激しくなるので処分しないというのが理由でした

平たく言えば処理にお金のかかるゴミはやりませんということなのでしょうか?

さらに閉鎖の理由がごみ処理施設の数を減らしなさいというのが国の方針だからということらしいのですが
そうすることの理由が民間企業でいうところの経費削減の一貫のようで
今ひとつそうすることの明確な理由では無いように思いました

これからも処分にコストのかかるゴミは出てき続けるのは間違いないので
そのゴミを処分することに関しては大きなビジネスチャンスがあるように感じています

低温溶融炉、上手く自治体の認可がおりてくれないものかと期待してしまいます

 



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