ふと顔を上げると、玄関のサッシに虫がいっぱい止まっています
しかも内側に…
近づいてみてみると羽根蟻でした
毎年この時期になると家の中のどこかに羽根蟻が発生します
初めて見た時はその数の多さに襲われるんじゃないかと恐怖を感じたものですが
殺虫剤をまいたところで死骸が大量に残るだけと窓を開けて放置していると
そのうち一匹もいなくなってしまいました
それからと言うものもう慣れたもの
大抵雨の日の後の晴れた日なので
発生場所の最寄りの窓を開けるだけ
一時間もすれば一匹もいなくなってくれます
そもそもこの現象
張りの結婚式のようなもの
羽のあるアリはほとんどがオスアリで
(働き蟻は性別的には全部雌だそうです)
ひときわ大きい羽根蟻が女王アリなのだそうです
で、彼等この後一体何をするかというと
空中で交尾をするそうです
まあ何ですねお楽しみはこれからだ!
って感じでしょうか?
でもこの後が大変
オスアリは全部死んでしまいます
(すべての生き物はいつか必ず死んでしまうものですが、ここでは突っ込まないように!)
残った女王アリはこの後ひたすら生涯にわたって卵を生み続けるそうです
これもまた大変ですね
で、一生分の精子をもらった女王アリ
一体どれだけの精子を貯めこんでるのかと気になってしまいますが
実は女王アリ、有性生殖はあまりしないのだそうです
ほとんどの卵は無性生殖で
染色体で言うと半数しか持っていない自分の半クローンなのだそうです
驚きです、だから働き蟻はみんなメスなんですね
で、一体いつ精子を使うのかというと次の世代を作るとき
冒頭に見た羽根蟻を造るときに使うのですね
社会性昆虫、その生態はまるで人類の未来を見るかのよう
いえいえ、人類がアリの後を追っているのでしょう
それにしてもこの現象
どうしてメスよりオスのほうが数が多いのでしょうか?
オスは使い捨てってワケでしょうか?
生命の基本はメスだからなんでしょうね
ちょっぴりオスの一員としては寂しい気分になってしまいます