宿のスタッフの一押しが｢がもううどん｣だったので一路がもうに向かいます
ナビに導かれて細い路地に入って行って

あれ、間違ったかな？

と思った所が目的地の｢がもううどん｣でした

お昼にはまだまだ早い時間で、いくら人気の店でも空いてるだろうと考えたのは大間違いでした

長蛇の列、と言う言葉がありますが、まさにその言葉の通りで
店の前から延々と人の列は続いています
その長さざっと30ｍほど
よく見ると、周りの駐車場は全てがもううどんのお客さんの為のもの
その広い駐車場が満車になってしまっています

あまりの状況にクラクラとしてしまいました

何でうどん如きにあんなに並ばにゃならんのだ？

一人だったりバカバカしくてとっとと帰ったと思うのですが、今日のスポンサーは食べる気満々です
何とか説得しようと試みたのですが、無理でした
その代わり、うどん巡りはここ一件で終にしようというのが妥協案です

妥協案が受け入れられたので、諦めて列の最後に並ぶ事になりました

一体どの位掛かるのだろう？

並んだ以上後には引けません
列はゆっくりと進みます

何とか途中に仮設のトイレまであるではありませんか
至れり尽せりです
ちっとも嬉しくありませんでしたが…

それでもどうにか一時間とは掛からず店の前まで進みました
入口に、注文方法の案内がありましたが
読んでも良くわかりません
前の人の注文を見て真似しようとそこはスルーしました

店に入ると、なんとまた狭い事

店の外で食べている人が多いのはこのせいだったのか、と納得できた瞬間です

注文は半分セルフで、うどんの入った丼を渡されたら自分でつゆを入れるシステムになってました

選べるのは玉の数とトッピングだけで
驚いたのはその値段
うどん一たまの素うどんだったらたったの150円！

価格が良心的なのは有難いのですが
150円のうどんを食べるために１時間も並んでいたのかと思うと、少し悲しい気分になってしまいます

お味の方は、美味しかったです

が、１時間も並んでと思うと何とも微妙
味がどうこうと言うよりも、あれだけ並んで食べたと言うのが、何となくプレミアムな気分にさせるのではないでしょうか？

もう一度食べに行くか？
と聞かれれば
一人では行かない
と答えます

でも、大勢だったら一緒に行った人の反応見たさに連れて行くかもしれません

無事にうどんを食べ終えて
うどん巡りも終わったし（一件だけですが）アイスでも食べるか
と、駐車場の隅にある売店に行くと
先にアイスを買って食べているおじさんが色々と教えてくれました

おじさんは、うどん巡りが趣味のようで
今日も１日乗り放題の切符を片手にうどん巡りをしている最中でした

娘が話しているうちに、近くに日の出製麺所と言う所があり
そこはもっと美味しいと教えてくれました
これはヤバイ、と慌てて、そこは空いてる時間が短いんでしょう？
と振ると
今からだったら丁度良いじゃん
と明るく答えてくれました
この一言で娘のうどん魂に火がついてしまいました

結局、アイスクリームも買わずに日の出製麺所へ向かうハメになってしまいました

クソおやじ、余計な事を言いやがって

と、胸の奥で罵りましたが
娘の方は悦び一杯

こーゆーのが旅の醍醐味よね、おとーさん

と、笑顔で言うので仕方なく相槌を打つしか出来ませんでした

そして二軒目に向かったのですが
二軒目はさらにすごい状態になってました

まずは駐車場が満杯で車を停めることが出来ません
警備員の誘導で、離れたところにある駐車場に移動させられて、そこから歩くことになりました

店の前の行列は短いですが３列です
店舗も大きくて並んでいるうちに注文をとってくれるので、早く食べられそうです

並んでいる客に何やら見覚えが有ります

娘が、がもううどんでも並んでましたよね？

と、話しかけると
やっぱりそうだったようで
話が弾みます

こうなるともう、うどんを食べると言うのが目的ではなく
うどん巡りをしました、言うのがひとつのレジャーになっているような気さえしてきます

この連休が丁度、地元のお祭りに重なっているようで
並んでいる途中で、獅子舞が店の前に回って来ました

そういえば、がもううどんでは明日はお祭りで休みますとの事だったので
そういう意味では運が良かったかもしれません

程なく順番も回って来て、めでたく店内に案内されました

お味の方は、成程おじさんの言う通りで
麺にコシがあってとても美味しかったです

こちらのお値段もがもうと同じで
幾ら沢山のお客が来ると言ってもこんなに安くて儲かるの？
と、こっちが心配になってくる程です

とまあ、そういうわけで無事に2件の超人気店のうどんを堪能する事が出来た次第です